(GAM統一価格設定ルールのベストプラクティスに関する3シリーズのパート1)→ パート2 / パート3はこちらから

ファーストプライスオークションへの移行の一環として、GoogleはパブリッシャーがGoogle AdXでフロア管理のために使用していた現存の価格設定ルールを廃止し「統一価格設定ルール(Unified Pricing Rules)」に変更します。

この変更は、Googleが近年導入した機能変更の中で最も、パブリッシャーの収益管理および収益化に大きく影響するものです。本記事は、価格設定ルールから統一価格設定ルールへの移行についての解説、及び移行後の収益管理についてのご提案をすることを目的としています。

 

「価格設定ルール」と「統一価格設定ルール」の主な変更点と考慮すべきリスク

unified-pricing-rules-main-differences

「価格設定ルール」と「統一価格設定ルール」の主な違い

まず始めに、現存の価格設定ルールと新しい統一価格設定ルールの主な変更点について簡単に説明します。

  • 統一価格設定ルールはAdX「接続バイヤー」とEBのディマンドに加えて、Remnant DFP line items(空き枠の DFP広告申込情報」)に適用されます。
  • つまり、ヘッダービディングに加えてメディエーションとバックフィルline itemに適用されます。(これまでの価格設定ルールでは「接続バイヤー」のみに適用されています。)
  • ブランド(広告主名)やサイズを統一価格設定ルールのターゲティングに含めた場合、空き枠の広告申込情報(Remnant line items)には適用されません。GAMはヘッダー用のline item上で、どのブランドやサイズがアクティブになっているか「開示されていない」ため適用されません。
  • バイヤーターゲティングはできません。
  • 「匿名」の価格設定機能はありません。 – ブランド&セミトランスペアレントのみ設定可能です。
  • 適用できる統一価格設定ルールは 上限200 個までです。(現存の価格設定ルールではソフトリミット)
  • 「統一価格設定ルール」上にバイヤーやブランドをブロックするオプションはありません
  • フロアプライスの優先順位設定はありません。一つの項目に複数のルールが混在している場合、最も高い単価のフロアが適応されます。

現存の価格設定ルールと比較した統一価格設定ルールの適用範囲

現存の価格設定ルールと比較した統一価格設定ルールの適用範囲

 

上級者向けアドバイス:統一価格設定ルールのフロアはビッドリクエスト内でAdXの「接続バイヤー」、及びEB SSPと共有されますが、ヘッダー SSPパートナーとは共有されず、結果として「暗闇の中手探り」な状態でビッドリクエスト内のフロアの値を予測しなければなりません。

Adomikは、フロアの値がバイヤーと正しく共有されるように、GAMの「line itemにフロア広告申込情報を設定する」のではなく、統一価格設定ルールを使用してバイヤーとフロアプライスを共有することを推奨しています(バイイングアルゴリズムで考慮するべき、キーとなるポイントです)。以下のような理由からヘッダー内のSSPの場合、いくつかの統一価格設定ルールフロアをコンソールに複製するのが的確かもしれません:

  • 設定されているフロアプライスをヘッダービディングパートナーに知らせるため
  • パブリッシャーにとって価値が損なわれている「SPO」を回避するため

 

パブリッシャーへのリスク

統一価格設定ルールではパブリッシャーにとって主に2つのリスクが伴います。

  1. 正しく設定が行われていないと、収益低下するリスクがあります。
    → 最適化の際に一定のコントロールができなくなることによるプログラマティック収益の損失(通常、匿名の収益がそれにあたる可能性があります。積極的に在庫を買っているバイヤーに対する最適化が不可能になり、新しいフロア設定は低価格入札からになる可能性が高く収益が減少する可能性があります)
    → Remnant revenue(主にヘッダービディングからの収益)の減少。統一価格設定ルールへの移行によりヘッダー上のバイヤーは、統一価格設定ルールより低い値を入札してくる恐れがあります。
  2. 「ビッドシェーディング」のリスク:最適化は、現在セカンドプライスオークションではなくファーストプライスオークションで行われているため、入札単価を落とすバイヤーから収益を守るための最適化スキームが必要です。

したがって、統一価格設定ルールを適切に設定し管理することは、パブリッシャーにとって重要なタスクです。

 

… 次回は統一価格設定ルール管理に関する  推奨ポイントに関する記事をお届けします!

 

(GAM統一価格設定ルールのベストプラクティスに関する3シリーズのパート1)→ パート2 / パート3はこちらから

Tags :

アドミック プライス アドミック,アドミック プラットフォーム パブリッシャーのリスク ファーストプライス移行 ベストプラクティス